●●バリアフリーの住宅づくり●●
世の中には健康な人もいれば、いろいろな障がいを持って暮らす方達もいます。
また、医療が発展し、ものが豊かになった現在では、体に多少の不自由さを抱えつつも元気に生活されるお年寄りも増えています。
我家の場合、主人の職業上の理由もあり、また子供を生み育てるうちにめぐり合う周辺の環境からも、
いろいろな不自由さを持って暮らす人たちが身近にいます。
そんな方達に出会ってから、建築の仕事をする上でも、たくさんの事を考えるようになりました。
バリア(障がい)は個々によって異なるもの。場合によっては「個々の特性のひとつ」と考えてもよいのかもしれません。
住まいを創る際にはどんな方でも好き嫌いや得手苦手があり、その特性に合ったすまいを考えます。
体や心にストレスをかけない環境というのは、健康な人でも人それぞれです。
障がいの内容によっては、その快適な環境が少し極端になるかもしれませんが考え方は同じです。
本人は(あなたは)どんな場所を求めているのでしょうか?
本当の答えは本人にしか解りません。しかし本人ですらじっくり考えてみないと気がつかないことが多いものです。日常生活での注意事項はわかっていても、住まいや環境側でできる手助けの可能性までは、なかなか想像がいかないものです。
身近にいる家族や友人、専門家と一度ゆっくり話をしてみてください。
話してみてわかる事がたくさんあると思います。
動線(人の動き)や部屋の明るさ、刺激を受ける場所と落ち着きたい場所などを考えてみることは、誰にとっても生活を快適にする効果的な手段です。
例えば、以前はあまり問題視されていなかった発達障がいの子供達は、実際にはどこのクラスにも平均2〜3人はいるそうです。
不自由さが目に見えてはっきりしている場合、対処の方法も比較的分かり易いものですが、不自由さが理解されにくい場合、まわりの人の手助けも難しいものですよね。
しかし、環境や周囲の対応によって本人のQOL(クオリティーオブライフ)は大きく違ってくるはず。
一歩家から外に出れば街の環境を変えることは難しくなってきます。だからこそ住まいは一番負担の少ない場所とも考えてほしいのです。
また、その住まいによる手助けを受けることで、お世話をする人の負担が減り、家族の心に余裕が持てるようになる事もあります。
障がいのある人もない人も日々の生活に追われがちですが、一歩下がった目線で自分と家族の環境を考えてみてください。
人生が変わるかもしれません。
※まずはしっかりとしたコミュニケーションがとれる専門家(医療・福祉・建築)と一緒に、自分の特性や要望をきちんと整理、具体化しましょう。
また、将来的に自分のライフスタイルがどのように変化するかも視野に入れてください。増改修の可能性も考えておきましょう。
特に高齢者の方は、今後どのような住まいなら、住み続けられるかをイメージしてみてください。
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